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タイプライター

タイプライターの歴史は古代のエジプト帝国の時代までさかのぼります。 但し現代のタイプライターの形をして誕生したのは1829年。 これがアメリカの歴史で記録されている最初のタイプライターで、当時ライティング・マシーンと称されました。 その後企業開発商品として市場にお目見えしたのが1874年。 拳銃製造で有名だったRemington & Sonsが製造権利を買い取り、世界共通のキーボード・レイアウトとなったQWERTYを導入し量産しました。 画期的な商品であったにもかかわらず、売り上げの方は伸び悩み。 1876年のフィラデルフィア万博にタイプライターを出展しましたが、注目はベル社の電話に集中する結果となりました。  1890年に入ってやっと産業革命の波に乗り、簡易性とスピードを重視する需要が強まりました。 それと平行し、数社であったタイプライター製造社が数百社に増えました。 女性タイピストのスピードに追いつけ・追い越せで、各社競い合ってさまざまなモデルが誕生。 ピーク時には何千種類というタイプライターが生産されています。 ここで御紹介するタイプライターはその時代を飾った花形で、機械的な優れものだけではなく、希少価値の高いものばかりです。 

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Yu Ess Index Typewriter ( circa 1920 )

"Made in USA" と明記してあるが、ドイツの The Mignon Typewriter が製造、1918年4月から米国でユダヤ人向けに販売。 その当時この様な機械を駆使するビジネスマンはユダヤ人しかいないと思われていたらしい。 因みに"Yu Ess" とは "US" のこと。

原製造番号: 無し  本体寸法: 33 x 25 x 18

Odell's Type Writer No. 2 ( circa 1891 )

線型の印字バーを左右に移動させ、押字したもの。 当時の価格は $20.00 。 1889年に特許を取得し、押字タイプの市場を席巻。 20世紀に入り、1904年の Model 4で $6.50 、 Model 5 で $5.50 と価格を下げている事を考えると、徐々に市場から消えていったと思う。

原製造番号: 無し  本体寸法: 27 x 23 x 12

Oliver Typewriter No. 3

ゴムローラーの上部にU字形に配列されたタイプバーが、両サイドから打字するもの。 外観は特異だが、1894年から1928年に掛けて100万台以上製造された Oliver Typewriter の3番目モデル。 1905年頃製造、当時の販売価格 $100。

原製造番号: 123393  本体寸法: 37 x 36 x 27

Oliver Typewriter No. 5

1913年頃製造された American Oliver の4番目のモデル。 縦横の直線書きの為ペンシル・クランプが始めて登場。 このモデルより両サイドにあった "OLIVER" のネーム・プレート廃止。 製造番号は353207。 因みに4番以降の偶数のモデル・ナンバーは英国で製造されたとの事。

原製造番号: 353207  本体寸法: 41 x 37 x 31

Oliver Typewriter No. 7

1914年頃製造。 基本設計は No. 5 と大差ないが、インク・リボンの巻き上げ機能が No. 5 の右手前位置から本体中央部のシャフトの出し入れに移動。 またインク・リボン・カバーが上部フラットから膨らみを持たせたものにも変更。

原製造番号: 517203  外装箱寸法: 41 x 40 x 33

Oliver Typewriter No. 9

1919年頃製造。 市場にもっとも出回っているモデルだが、これ程まで保存状態の良い No. 9 は皆無と言って良いだろう。

原製造番号: 839496  本体寸法: 41 x 37 x 31

Oliver Typewriter No. 11 ( circa 1923 )

Sold

1922年に登場し、"Speedster" と呼ばれた Oliver の最新にして最後のモデル。 全盛期を過ぎたモデルの為、生産台数は他のモデルと比べて極端に少なく、7年間で3万台位。 

原製造番号: 1012956  本体寸法: 41 x 37 x 28

Blickensderfer No. 5

1989年に特許を取得し、1892年に Blicksderfer で最初に生産化された活字車タイプの代表作。 保存備品付き。

原製造番号: 18446  外装箱寸法: 32 x 24 x 17

Blickensderfer No. 7

1892年特許取得。 1897年から製造を開始したモデル。 キーボードは Blickensderfer 独自の配列。

原製造番号: 106678  外装箱寸法: 35 x 30 x 18

Blickensderfer No. 7 1913

1913年頃製造。 キーボードは "QWERTY" 配列。 

原製造番号: 178707  外装箱寸法: 33 x 29 x 17

Williams Typewriter No. 2

Sold

タイプバーの動きがカマキリの脚の動きと同じで、Grasshopper Typewriter と言われている。 John Newton Williams が1875年の特許を取得。 このモデルは1892年頃の製造。 当時の販売価格は本体のみで $95。 The Williams Typewriter Co. は1909年に管財人の管理に入った為、 同年に No. 6 でもって生産を終了している。 製造開始から終了までの全生産台数が5万台に満たない為、市場には全く出てこない。

原製造番号: 4222  本体寸法: 29 x 36 x 17

Corona Standard Folding Portable

1911年から1941年まで70万台以上製造。 オリジナルのデザインは STANDARD TYPEWRITER の Frank S. Rose が1902年に始めたと言われている。 1934年の『$50で60万台販売』というキャッチ・フレーズから推定して、当時の販売価格は$50となる。 この機種は製造番号が削消されている為、正確な年度は不明だが、保存状態からすると30年代のものと思われる。 因みにCORONA TYPEWRITER COMPANY は 1926年にL. C. SMITH & BRO に吸収され SMITH-CORONA になり、その後 SCM CORPORATION として現在に至っている。

原製造番号: 不明  外装箱寸法: 28.5 x 27 x 12

Remington Standard Typewriter No. 6

Remington は Typewriter という名を始めて市場で使った会社。 その後1世紀以上も業界を席巻し、女性の社会進出に大いに貢献したと言われている。 このモデルは1900年頃製造。 Understroke タイプの38キー。

原製造番号: 60102  本体寸法: 41 x 42 x 28

Remington Standard Typewriter No. 7

Sold

Standard No. 6 に比べ、機能的にはキーが42キーになった以外はほとんど同じだが、キーの材質が特殊樹脂になっており、同じ No. 7 と比べても非常に稀。 この特殊樹脂は後年モデルでも使われたことがない事から、失敗作と推察する。 1907年製造。

原製造番号: 214246  外装箱寸法: 40 x 42 x 33

Hammond Typewriter Mode 1b-Curved Keyboard


1889年頃製造。 ゴムローラーの後ろにあるハンマーが、『シャトル』と呼ばれる硬質ゴム製の印字バーを叩く事によって印字される。 Standard Model が Keyboard を3列の QWERTY になっているのと比べて、この Curved Keyboard は2列の30キーになっている。

原製造番号: 24733  外装箱寸法: 36 x 32 x 19

Hammond Typewriter Multiplex Model-Straight Keyboard

1915年頃製造。 ハンマーを叩いて印字するという基本的機能は Hammond Typewriter である限り変わらず。 Keyboard は3列、QWERTY の標準モデル。 このモデルから前部にカバーを付けている。

原製造番号: 187866  外装箱寸法: 36 x 37 x 21

Smith Premier No. 1

大文字・小文字の転換機能が無く、ゴムローラーの下で印字するタイプ。 このタイプは1908年にゴムローラーの前で印字する Smith Premier No. 10 が登場するまで市場を席巻したと言われている。 No. 1 はその1号機。 印字の確認にはその度にローラーを巻き上げねばならず、このタイプライターを使いこなすには、相当な熟練が必要だったと考えられる。

原製造番号: 13775  外装箱寸法: 35 x 35 x 40